空き家の困りごとは所有者の適正な管理で解決できる

空き家は財産である一方、様々な事情から負担になることもあります。

しかし、空き家の所有者には管理義務があります。

「そのうちにどうするか決めなくては」と思っているうちに、庭の植木や雑草が生い茂り動物の棲みかになったり、地震や台風で家屋が倒壊する危険性もあります。

2023年には、空家等対策の推進に関する特別措置法（空家等対策特別措置法）が改正され、空き家対策がより強化されました。

空き家に対するお困りごとは、人それぞれ違うと思いますが、空き家をどうしたいかを明確にして、適切な対応を取りましょう。

空き家を適正に管理しましょう

空き家は放置すればするほど傷み、建物の倒壊の恐れも出てくるので、空き家問題でお悩みの場合は「空き家を今後どうするのか」できるだけ早く決断する方が良いようです。

そのためには、空き家のある都道府県や市町村単位などの「空き家に関する相談窓口」で相談するのもひとつの方法です。

自治体によっては補助金制度があったり、「空き家バンク」を運営していて、空き家を探している人と、貸したい人や売りたい人をマッチングさせるシステムを提供しているところもあります。

まずは、現在所有している空き家を今後どうしたいのかを明確にしてから、自治体の公式サイトなどを調べて、公共の機関を利用してみてはどうでしょうか。

空き家を適正管理しなければならない理由

戸建ての空き家は、管理をおろそかにしていると、犯罪リスクが高まりやすいだけでなく、地震や台風で倒壊の恐れもあり、近隣の住宅に迷惑をかけてしまうこともあります。

2015年に施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法」により、周囲に様々な危険を及ぼしかねない空き家は、行政によって「特定空き家」に指定されました。

その後2023年12月には、空家等対策の推進に関する特別措置法（空家等対策特別措置法）が改正され、更に強化されましたました。

空き家になった理由は様々でしょうが、例えば「現在は転勤などで空き家になっているが、いずれはこの家に戻るつもりだ」とか「定年後は故郷に戻り親の家を引き継ぎたい」など、将来的に住たい方は、現況を整えておくことが大事です。

外観をすっきり整えておくだけで、近隣の方からも好意的な目で見てもらえます。

空き家の庭の手入れはどこに頼めばいいの

戸建て住宅が空き家になり、近隣の方が一番困るのが 樹々が生い茂り 雑草がはびこることです。

蜂などが巣を作ったり、野良猫の棲みかになることもあります。

また、秋冬には、枯れ草に煙草の吸殻を棄てられると、火災になることも考えられます。

空き家の所有者が遠くに住むの場合、本人も実態が分からないようですが、持ち主の責任として、外構の手入れや樹々の剪定、雑草の処理は最低限行うようにしましょう。

以下のような業者に依頼すると引き受けてもらえます。

➀便利屋さん；基本的にどんなことも引き受けてくれるので、植栽の手入れだけでなく外構まわりの掃除や庭に置いたままの植木鉢、立てかけたままのラティスなどの処分もお願いすることができます。

②園芸業者（植木屋さん）：専門性が高いので価格もそれなりに割高にはなりますが、立派な庭を美しく管理しておきたい所有者には適しています。

③空き家管理サービス：不動産会社が提供しているサービスのひとつに、植栽の手入れや雑草抜きなどもありますが、不動産会社が専門の業者に外注することがほとんどなので、費用は高くなります。 もともと、空き家管理サービスの仕事は、空き家の修繕すべき箇所の点検や室内の換気などが目的だからです。

まとめ

空き家の所有者が空き家の庭の手入れや外観のチエックなどを依頼したい場合は、空き家に近い地元の信頼できる業者を選びましょう。

また、将来的に空き家に住たい方は、誰かが住んでいるかのように現況を整えておくことが大事です。

近隣の方とよい関係を保つためにも、植栽の手入れや雑草抜きなどを定期的に行い、迷惑をかけないようにしましょう。

所有者の早めの決断や心がけひとつで、空き家の困りごとは、ほぼ解決できるといえます。

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