空き家の防犯対策

2025年10月14日

空き家の防犯対策

親が住んでいた実家を相続したものの、仕事や子どもの学校の都合で今は転居できないが、いずれは故郷を終の棲家としたいとの思いから、空き家をそのままにしている人も多いようです。

しかし、人が住んでいない家は荒れるのが早く、しっかりとした防犯対策が行われていないと、放火や盗難などの犯罪のターゲットになってしまうこともあります。

空き家被害とは

空き家を放置したままだと、盗難目的の不審者の侵入が多くなりがちです。

また、庭木などが生い茂っていると、ゴミの不法投棄や、愉快犯による放火の恐れもあります。
その他にも、老朽化が進むと倒壊の危険があるうえ、近隣の景観を損ない,街全体の資産価値を下げることにもなりかねません。

空き家対策特別措置法について

空き家対策特別措置法は、様々な空き家問題に対処するために制定されました。
目的は地域の安全や景観を守ることです。
「そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれがある」などの特定の状態であると自治体が判断した場合、特定空き家と指定され、固定資産税が6倍にもハネ上がります。

近い将来住みたい場合

数年後に定年などの理由で空き家に住む予定があるなら、正しい空き家の防犯対策を行えば、様々な被害を未然に防ぐことができます。

例えば、防犯カメラの設置や定期的な庭木の剪定、外回りの点検や室内の空気の入れ替えなどを行うことで、良い環境が保てます。

空き家管理サービスについて

空き家の管理サービスとは、空き家の見守りサービスとも言われ、管理できない所有者に代わり、建物を管理するサービスです。
人による巡回やホームセキュリティ設置による監視などのサービスを利用すると、安心度が増します。

人による巡回とは、外壁の劣化や落書きなどの状態チェックやゴミの不法投棄、庭木の敷地外へのはみだし、部屋の通気や換気、雨漏りなどの点検、各所水道栓の通水、ポストの整理などが行われます。
ただし、庭木の剪定や宛名記載のある郵便物の転送窓にかかる費用は別途必要となります。

一方、機械による監視とは、不審者の侵入などがあった場合にセンサーが感知し、スタッフが駆けつけてくれるシステムです。

空き家の近くの便利屋さんにも見守りサービスを依頼できる？

依頼者が遠くに住んでいる場合も、空き家の見守りサービスを行っている空き家近くの便利屋さんなら、近辺の状況も把握しているので、安心して依頼できます。

一般的な空き家管理サービスに依頼した場合、例えば庭木の剪定や草抜きは別途依頼する必要がありますが、庭に関する作業も可能な便利屋さんに依頼すると、一度にすませることができます。

また、外壁などの落書きなどにも対処してもらえますが、依頼する際には事前に可能かどうかの確認や、費用などの見積もりも取って検討するとよいでしょう。

まとめ

空き家の防犯対策にはそれなりの費用がかかりますが、近い将来住まうつもりなら、不法投棄や空き巣、放火などの犯罪から住いを守り、近隣住民とのよい関係を作っておくことが大切です。

所有物件と遠く離れて暮らしている場合も、近隣の状況を把握した便利屋さんに依頼することで、ストレスなく任せることができます。