生前整理を行うタイミングとは？

2024年5月10日2024年6月20日

生前整理を行うタイミングとは？

会社勤めをしている人の多くは、退職をきっかけに生前整理にとりかかっているようです。しかし、退職年齢が遅くなっていることもあり、還暦や古希をきっかけに生前整理を行っている人や、それ以前から始めている人もいます。
また、親を見送った直後に生前整理を始めた人もいます。
生前整理を行うタイミングは人それぞれですが、思いついたときが「ベストタイミング」と言えるでしょう。

生前整理を行うタイミングは人それぞれ

例えば50代で80代の親を見送った場合、親がエンディングノートや財産目録などを遺さずに逝ってしまって大変な思いをした人は、すぐに生前整理を始めているようです。

思い立ったときに、完ぺきでなくてもいいので、遺族が困らないように不用品を処分し、ノートに葬儀やお墓、財産などについて明記しておくとよいでしょう。

かたくるしく考えず、タンスに眠っているものを少しずつ処分したり、重要書類を種類ごとにファイルに入れて、保管場所を決めておく程度のことでも、りっぱな生前整理です。

生前整理を行ったきっかけは、親を見送った後や退職時、還暦や古希の祝いなど、人生の区切りが多いようです。

生前整理はエンドレス

生前整理は1回で終了するわけではありません。

毎年状況は変化するので、その都度、身のまわりの不用品を処分したり、財産などの情報を明確にしておく必要があります。

ご本人の死後、遺族が困るのは、物がたくさん残されたゴミ屋敷だと言われています。

ゴミ屋敷の中には未使用品も多いようなので、売れるものもは早めにリサイクルショップを利用するなどして、お気に入りの物だけに包まれたシンプルな暮らしを目指しましょう。

第二の人生を身軽に生きるために

老後を快適に過ごすためには、広い空間が必要です。

もちろん若い世代も広い空間での快適な暮らしが理想ですが、年齢を重ねるごとに、つまづきやすくなり、転倒のリスクが高まります。

家庭内の少しの段差で圧迫骨折をして、寝たきりになる高齢者も年々増えているようです。

フローリングの上に敷いた絨毯や玄関マットなどのわずかな高さでも、大きな事故につながる場合もあります。

また、昔の婚礼家具の洋服ダンス、整理ダンス、和ダンスなどは、かなりのスペースを取る上、地震などで倒れる恐れもあります。

サイドボードに洋酒を並べ、大きなソファに横たわり大画面のテレビを見るのは、昭和のステイタスでしたが、令和の時代はいかに物を減らして快適に暮らすかが、高齢者の暮らし方のキーワードとなりました。

逆に若い世代がアンティーク家具を購入し、多様な使い方をして暮らしを楽しんでいるようです。

生前整理を行う際には、意外なものが高値で売れることもあるので、不用品回収業者に買い取ってもらえる価値があるかどうかを査定してもらうとよいでしょう。

好きなものは無理に捨てなくてもよい！

生前整理をする際、今は使っていなくても捨てたくないものも、きっとあると思います。

そんな時は、自分の気持ちを大切にして、無理に処分する必要はありません。

「思い出箱」を作って大切に保管し、時折ながめて思い出に浸る時間も大切です。

ただし、ご本人亡きあとの処分の際にトラブルが発生するような手紙や写真などは、判断力のあるうちに処分しておきましょう。

身の回り品は日々少しずつ分別しておく

急に介護が必要な状態になった時などのことを考え、身の回り品を「捨てても良いもの」と「必要なもの」とに分けておきましょう。

「庭仕事をするときに着れるかも」とか「パッチワークの材料にしたい」などの理由で、

捨てがたい衣類などは、箱に入れて「捨てても良いもの」と書いておくと、家族も処分しやすいと思います。

まとめ

生前整理を行うタイミングは人それぞれというものの、歳を重ねるごとにおっくうになります。

また、体力や知力が衰えると、片付けたくてもどこから手を付ければよいかわからなくなってしまい、ゴミ屋敷状態の中で不衛生な暮らしをせざるをえないこともあるようです。
大型家具や調度品の処分はタイミングを見計らって、信頼できる地元の業者に相談してみるのもひとつの方法です。

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